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4話破滅のとき、たちあがれ
「おじさん、おばさん、いままでありがとうございました」
「どうしたんだい」
とおじさんが尋ねる。
清流はチャーハンをテーブルで食べると、
その食器を洗って片付ける。
椅子に座って、おじさんとおばさんが隣同士でこちらの話をまっていた。
携帯電話をつなげて、
おじさんとおばさんにも聞こえるようにスピーカーにして、
最初にお礼を述べたというわけだ。
「まず俺が別な惑星の人間であり、なんといえばいいのかわからないけど、異世界転移みたいなやつの逆バージョンで、異世界転移っていってもわからないだろうから、おばさんが見た光はそこからこちらへとつなげたときので」
「なるほど、清流よ一回病院いこうか」
【それにはおよびません、清流様はとても健康体でいらっしゃられます】
「君は?」
と冷静沈着のおじさんが尋ねる。
【烈火不在という名前でありまして、数百年間地球で眠っていたのを清流様が起こしてくれました。さきほどのフェンリルタイプ、つまり巨大な狼は尖兵にすぎませぬ】
「なにをいっとる、さきほどとは、あのニュースで流れたやつだろう? あれは自衛隊の最新の機械で倒したって」
【あれこそがわたくしであり、なかで操縦していたのが清流様です。残念ながら今の日本の軍事レベルだと数ヶ月で日本は闇のものの世界になります】
「その闇とかは子供がいうあれか?」
【それとはすこし違います。あなたたちがいうところの宇宙人だとおもってください】
「宇宙人か、おまえの友達大丈夫か?」
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