フィクションは存在しない

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フィクションは存在しない

架空の話し、 本当ですか。 作り物です、 本当ですか。 君は死ぬけど存在してる。 君でなければ話せないこと。 誰にでもある。 君は虚構だと言う。 まるで悪い人の死の、 彼岸花が咲く不穏な知らせ。 失いながら編まれたもは、 人がいる、生命がいる。 生きて乱れて存在してる。 終えた物語の寂しさは、 二度と帰らぬ熱した愛情。 すなわち想いで、在ると知り。 証明出来ない感傷が、 君の物語になるだろう。 産声を繰り返してる。 咲いた音色は心に澄んでる。 絵描きが描くのは見えないものです。 確かにそれは存在してる。 フィクションは、 事実そこで起こっていること。 あなたが居たから産まれた命。 観測したのはあなたなのに。 慈しむ気持ちが産まれれば、 彼らも橋を渡る。向こうを知ってるから。 対岸線で死者が呼んでる。 そこに、描いた顔が浮かび上がる。 あなたと私は実はいないかもしれない。 それと同じことを言ってるんだよ。 何を信仰をしてるのだろう。 作りものは作りものだって、 人は、作りものに感動なんてしますか? する人がいたら、その人は、 とても可哀想で自分に気づいてない人です。
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