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しびれを切らしたオレを見てクスッと笑う真咲。
「いつそれ言うかなあと思って」
真咲をキッと睨む。
「そんなに怒らないでよ。怒った顔も好きだけど」
そこでようやくオレの唇が真咲の唇に塞がれる。触れるだけでは物足りない。オレたちはベッドに横たわったまま態勢を整え、抱き合い直して、腰をぴたりとくっつけるともう一度唇を重ね合わせた。
「んん……」
「……ん…………」
真咲が遠慮がちに自分の舌をオレの舌にからめてくる。こういうときにどうしたら正解なのか、経験不足なオレにはわからなかったが、そんな遠慮がちなキスでは全然物足りなくて、自分の舌を真咲の舌にからめ返した。
すると真咲もそれに反応し、貪るようにオレの舌を舐め回す。
「あ……ああん……ん」
「……ん…………んん……あ」
何度も何度もチュッチュと唇を合わせ、舌を掻き回す。真咲が下腹部の固くなった部分をオレの足に擦り当ててきた。
「……こんな固くなっちゃった」
キスを止め、オレの唇に触れたままそんなことを呟く。
「うん、オレもだよ」
「ホント?」
「うん、オレの場合キスされただけでガチガチ」
「マジか、うれしい」
にこっと微笑むと、もう一度唇にチュッとキスしてくれる。だけどやっぱり全然物足りない。せがむように唇を突き出すと、にやりと笑った真咲が手を伸ばし、オレの下腹部の固くなった部分を制服の上から撫でるように擦る。どこでそんな触りか方を覚えてきたのか、妙にいやらしい手つきで気持ちいい。
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