理想の彼女

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それから一週間が過ぎ、再び迎えた金曜日の夕刻。 ...図書館を訪れた彼女の姿に、愕然とした。 ...茶髪に、なってる。 ...しかもゆるいウェーブが掛けられてるし。 ヤバイ、ヤバイ、ヤバイっ! 可愛い、可愛すぎるっ! あまり見ては駄目だと思うのに、俺の視線は彼女に釘付け。 俺の妄想が彼女を変えただなんて、そんな馬鹿げたことは思わない。 でも俺の理想を具現化したかのような彼女のビジュアルの劇的な変化に、俺の下らない妄想が加速したとしても、誰に文句を言えようか? ...そう。 この日を境に俺は、男子高校生としてはあまりにも健全過ぎて逆に気持ちが悪いと友達に評されるようなささやかな妄想を、更に膨らませていくこととなる。 明るい雰囲気に変わった彼女の姿にひとつ、不満を言うとするならば。 ...その髪型にはブレザーじゃなく、学校指定の淡いブラウンのセーターだろっ! 脳内で勝手に、彼女の姿をブレザーからニットに変換させる。 うん、これで完璧。 ...次はぜひとも、ニットでおなしゃすっ!
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