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その日の夜、麻里は剛志に家庭内での出来事をDMで送った。
布団にくるまっている剛志の横でDMの通知が鳴り響く。
剛志は恐る恐るスマホに手をやる
麻里『今日はごめんね。明日、うちのお母さんと話をして欲しいんだけど...』
長い文面が剛志の視界を埋める。
剛志も謝罪文と同時に自分の気持ちを洗いざらいDMとして送った。
麻里は剛志の気持ちが変わってないことを確認し安心していた。
麻里はDMを立て続けに送る。
麻里『お母さんの信頼を得るために剛志君の情報を3択問題として解答を作ってくれないかな?』
剛志は意味がわからなかった。
剛志『どういうこと?』
麻里は長文とともに必死に説明した。
麻里の言い分はこうだ。
剛志にまつわる問題を15問作り3択で麻里に答えさせるというもの。麻里にとっては本当に剛志を想っていることと同時に自分の息子だという自覚がでてくるのであろう。
試しに剛志は2問ほど問題を作ってみた。
剛志『問題1:俺がこの中で1番好きな料理は?
A:唐揚げ、B:餃子、C:ラーメン』
『問題2:俺がしているバイトは?
A:スーパーの店員、B:ネカフェの店員、C:ファミレスの店員』
麻里は考えるまもなく返信した。
『問題1はAで問題2はB』
剛志はホットした
剛志『正解だよ』
麻里は得意気な顔をして返信した。
『というわけでこんな問題を15問作っておいてね』
剛志は絶対間違えるだろうと不安しかない。
剛志は続けた。
『そこまでしなくてもいいんじゃない?』
麻里『ダメだよ。お母さんを説得するには剛志君のことを知ってなきゃ彼女じゃないでしょ!』
剛志はモヤモヤした感じがあったが自分にまつわる問題を15問作り出した。
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