遠距離恋愛のかたち

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ついに麻里との画面越しの食事!だと思ったのだが、剛志と裕貴はキッチンにいた。 剛志「どういうことだ?」 裕貴「まぁ見てろって」 裕貴は剛志に内緒で麻里と連絡を取り合い、剛志の餃子作りを中継を繋ぐという話をしていた。 裕貴の手にはスマホがあり、既に麻里のスカイプに繋がっていた。 それを聞いた剛志は驚いている。 剛志「なんでそんなことするんだよ」 裕貴「見せ場は見せないとな」 麻里「しっかり見えてるよ!」 ここから剛志の特訓の成果が期待される 麻里は手際よくサンドイッチは完成しているらしい。 剛志はまだ餃子の皮に具を包んでいる。 麻里は過去に親子で餃子の皮に具を包んだことを思い出し懐かしそうに眺めている。 麻里「少し具が多いよー」 剛志はこの状況にテンパっている 裕貴は巧みな言葉遣いで実況を進める ついに修羅場の餃子を焼く工程だ。 剛志は油を引いて餃子を並べていく 餃子を焼いている間に3人のトークが繰り広げされていた。 麻里「裕貴君は料理できるの?」 裕貴「よく母さんに手伝いをしてたから」 麻里は剛志と生活していた過去を思い出していた。あの頃は、剛志が家の手伝いをしてくれたけど失敗して愚痴をこぼしていたなぁ~と 麻里は余韻に浸っていた。 剛志はそれどころではない! ここぞとばかりにヘラを構えていた 裕貴はスカイプをミュートにして言った。 「へらじゃなくて皿とフライパンを持ってひっくり返すんだよ」 剛志は皿とフライパンだけでひっくり返すといつも餃子がちぎれたり見栄えが良くなかったためヘラでひっくり返そうとしていた。 剛志「見栄え、大事だろ?」 裕貴はハッキリといった。 「チャレンジあるのみ」 裕貴はミュートを解除し実況した。 「今から剛志がひっくり返します!!」 麻里は声援を送った 剛志はヤケになり... どうにでもなれ!! 勢いよくフライパンをひっくり返した。 『ガァン!』 フライパンと皿が当たる音が鳴り響く 3人は皿を見つめる。 餃子は綺麗に並び綺麗な羽根付き餃子が出来上がっていた。 剛志はホッとした。 裕貴「やったな」 麻里「めっちゃ綺麗だよ。美味しそう」 その後、裕貴はあえてバイトを入れ、二人の時間の後押しをした。 その後画面越しの食事が始まった。 剛志の机には炒飯と餃子のセットが並んでいる。 一方、麻里の机にはサンドイッチが並んでいた。具材は多種多様でツナマヨやチーズ、トマト、レタスなど色とりどりで見栄えも良い 2人は見つめ合いながら 「いただきます」と口にした。 麻里はここでも剛志をからかう。 麻里「サンドイッチ食べたい?」 剛志「うん」 麻里「はい。あ~ん」 剛志は戸惑いながらも口を開く 麻里「あげないよ~。」 そう言って自分の方へ手をやる 剛志は少し照れた面持ちだった。 2人は至福のひとときを過ごしたのであった
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