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剛志の一人旅
剛志は麻里に会うため住んでいたマンションをでた。バイト先のネカフェではある手続きをしていた。それはサブスプリクションだ。
剛志のネカフェでは月に3万円払えば24時間いつでもネカフェが利用できるサービスがあった。加盟店も多く全国規模だった。
剛志の家は和歌山県で麻里の家は神奈川県にあった。しかし、生活費等も考えると電車で東京までいくのが精一杯だった。
剛志は通勤で使っていた折り畳み自転車と荷物を持ち電車に乗り込んだ。
酷いことを言われたものの裕貴には一言たりとも連絡はしなかった。
剛志が東京についたのは午後8時頃だった。
バイト先の加盟店を探し、今夜はネカフェで一夜を過ごすことにした。
剛志は都会に来たことがなく目の前の人の多さ驚いていた。
Googleマップを開き、麻里の家への自転車を進める。途中でコンビニにより、昼食を済ませ力尽きるまで走ったのであった。
一日走り続けてようやく神奈川県に入った。
足は棒のようになって、リュックの重さで肩ももこっていた。
今日もネカフェをみつけて、ベッドルームで一夜を明かす。
今日は日曜日。麻里とのスカイプ通話も、忘れ、疲れて寝てしまった。
次の日の朝、麻里と裕貴からのメッセージが入っていた。麻里には疲れていたと返せるが裕貴には返信することはできなかった。
今日も剛志は麻里の家をめざし自転車で爆走する。
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