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今日でネカフェ生活は何日目だろうか
剛志はスマホの目覚ましで目を覚ます。Googleマップで麻里の家を確認していた
麻里に今日、着くとDMを送りネカフェを後にする。この一本道を抜ければ麻里の家だ。
剛志はテンションが上がり猛スピードで駆け出していく。終いには鼻唄を歌いご機嫌のようだ。多くのマンションやファーストフード店が並ぶ大通りを抜け、住宅街へ入った。
Googleナビは目的には右側だとコールする。
そこには大きな病院が建っていた。
「剛志 !!」
麻里は剛志の顔を確認し走りながら飛び込んでこようとしていた。
剛志が振り向いた途端なにか温かい気持ちに包まれた。麻里は剛志に抱きつき感動してた。
剛志は何も言わずそっと頭を撫でる。
「明日はフォーチュンランドに連れてってね」
フォーチュンランドは今人気の大型テーマパークだ。剛志はこのデートのために貯金ギリギリで生活していたのだ。その後、剛志は近くのネカフェでウハウハしてした。
次の日、剛志は麻里の父がやっている病院の前に集合した。
「悪い、遅くなった」
「遅いよー」
二人は自転車で最寄り駅まで行き、フォーチュンランド前で下車した。自然と手を繋ぎながらフォーチュンランドまで歩いていた。
「剛志君は私のドコが好きなの?」
剛志は照れながら答える
「俺の、唯一の理解者で一緒に話して楽しいから」
麻里は自分が実の母親だと悟られたのかと思い、少しドキッっとしている。しかし剛志は全くそんなことは思っていない。
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