心臓バグバクのスカイプ

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心臓バグバクのスカイプ

剛志と麻里はスカイプでコミュニケーションをとる事にした。午後6時、ついに対面の時! 剛志はこれまで1度も女性と面と向かって話をしたことがなく緊張のあまり手汗が止まらない。対して、麻里は剛志にバレないように振る舞い、息子の成長を見守りたい心境だ。 剛志と麻里が同時にスカイプを立ち上げる。 剛志が麻里をみて 「あ、剛志といいます。よ、、よろしく」 麻里も初対面を装って 「はじめまして、麻里です。よろしくね。」 麻里は息子の顔を見てホっとしていた。 剛志は緊張の余り、麻里を直視できない。 麻里は果敢に攻める 「私の好きな食べ物当ててみてよ」 剛志の内心は(えっー無理ゲー) しかし、実際はテンパっている。 剛志は咄嗟に「シチュー」と答えた。 すると麻里は 「全然違うよー。中華料理だったら正解にしたのに~」 と、からかうような口調で続ける。 剛志は強気で言った。 「なら、俺の好きな食べ物も当ててみてよ」 麻里は笑いをぐっとこらえ、軽々と答えた 「唐揚げでしょ」 剛志は悔しそうに言った 「あぁ、正解...」 麻里は嬉しげに 「だと思った~」と言い、続けた。 「バイトとかしてるの?」 剛志は囁くような声で 「ネカフェ...」 麻里はからかうように 「聞こえないよー」 剛志は 「ネカフェだよ...」 麻里はからかっていたが内心は安心していた。 しかし、またもや麻里は果敢に攻める 「私、友達少ないから友達になってくれないかな?」 剛志は手汗が止まらず震えるような声で 「も、もちろん...。週1ぐらいでスカイプ通話しよう...。」 剛志は頭が真っ白になりとんでもないことをサラッと言ってしまったのだ。 麻里は恥ずかしくなり「う、うん。週1ね///」 照れながら了承した。 剛志はこの恥ずかしさに耐えれず恐る恐る口を開いた。 「き、今日はこのへんにしようか」 麻里も快く受け入れてくれた。 その後、それぞれの部屋では... ~剛志の部屋~ 剛志は麻里とのスカイプ通話を終え、すぐに裕貴にLINEをして自慢した。 剛志は麻里のことしか頭になかった。 その後剛志は耐えきれずツイッターのDMで再度、麻里に連絡したという ~麻里の部屋~ 麻里はスカイプ通話後、一安心していた。 ましてや、週1でスカイプ通話をしようだなんて言われたので内心はとても照れている。 独り言のように 『バカ...///』と呟いたのであった
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