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何かと人違い
麻里はツイッターを始めた。毎晩毎晩、剛志のアカウントを探していた。「剛志」と検索しユーザー名で検索をかけた。ヒットした数920件...。
麻里は驚愕した。
「920件も調べる時間はないな...。どうしよう。」
そういいつつも、一つ一つ丁寧にアカウントのプロフィールを見て本人らしきアカウントには失礼ながらダイレクトメッセージを送り、本人確認を促した。15分後、剛志@△○○からダイレクトメッセージが届いた。
麻里「DM失礼します。趣味も教えて貰えませんか?共感したくて...」
剛志@「趣味はバドミントンですが。それが何か」
麻里は悟った。剛志はスポーツ出来ないから他人だなぁと。
麻里「そうなんですね。ありがとうございます」
こんなことを繰り返すこと20数回。
今日も剛志本人のアカウントを見つけつことはできなかった。むしろ、罵倒を浴びたり、ブロックされたりアンチされたり挫折しそうなことの方が多かった。
麻里「やっぱりSNSで人探しは無理なのかなぁ」
麻里は少し諦めかけていた。
次の日、またまた「剛志」でユーザー名検索していた。麻里は固唾を呑んだ。
トップ画面に剛志の写真がアップされていたのだ。
麻里はすぐフォローしダイレクトメッセージを送った。
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