俺と黄金の卵

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俺と黄金の卵

 俺の家の鶏が、或る朝卵を産んだ。 「……何だこれ」  その卵は、朝日に照らされ光り輝いていた。  黄金に。  これは比喩でも何でもなく、本当に金ぴかの卵だったのだ。  転がっているそれを拾い上げる。 「重っ!?」  ずっしりと重い黄金の卵。間違いねえ、これは…… 「……(きん)だ」 「コケー!」  鶏のアメが、まるでそうだと言わんばかりに嬉しそうに鳴いた。
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