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翌日は休日だった。
朝寝坊をした僕は、うっかり燃えるごみを出すのを忘れてしまった。
ごみ収集車のメロディが遠のく。悪魔が耳元で囁く。
「どうする? どうせみんなルールなんて守ってないよ」
ニヤニヤと笑う悪魔に、僕はこう言った。
「ルール遵守は三日の辛抱。違反は一生の恥」
「つまんないの」悪魔が口を尖らせる。
「それより、ここに居座るならごみには気をつけてよ。例のあの虫が出るから」
悪魔の顔がこわばる。
黒い羽同士、仲良くやれるんじゃないの──とは言わないでおく。
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