ある日、球児と舞が、愚痴をこぼし合う

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平成が終わりに差し掛かったところ、 阪東も根岸も、少しずつではあるが、学校の勉強には慣れだしている。 教室で、根岸が呼ばれたら、いつも正解。 しかし、阪東が呼ばれたら、いつも誤答でクラスメイトに笑われ、 根岸は「この程度もできないの? あの野球部の人」と呆れた顔。 阪東は「ダメだ・・・。 根岸さんに合わせる顔がない」と落胆。 お互い、なかなか一歩でも、声掛けに踏み出せない。 部活は、2人とも、他人より張り切りがち。 ~野球部グラウンド~ ・・・ミーティング 監督「監督は、確かに明るく楽しくとは言ったが、1年も慣れ始めたころだし、時にはゆるく、厳しくと、強弱をつけていこうと思う。 部員は、厳しくでしんどい思いをした時こそ、もっと野球のプレーが楽しくなるのでは、と考えているが、みんな、ついていけるか?」 部員たち「はい!」 ・・・千本ノック 監督「阪東! もっとチームメイトとの連携を考えろ!」 阪東「すみません!」 ~ピロティ~ 大岡先輩「そこ! 舞さん、またキレッキレじゃね?」 根岸「すみません!」 両部とも、さらに練習が厳しくなりがち、阪東と根岸は、失敗を繰り返し、ただただ謝るだけ。
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