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女友達
「あ、お~い!美麗奈~!」
人混みのなか私を呼ぶ声が聞こえる!
辺りを見回すと緋色のドレスに仮面の女友達と
その彼氏である紳士服の白い仮面の男性がいた…
鄙由
ヒナヨリ
「良かった、探していたの…!」
女友達
「あたしもだよ~!
見つかって良かったぁ!
あ、そうそう…この仮面舞踏会の
主催者であるヴィルヘイムさまの情報
粗相しないように教えてあげるね!」
私は頷いた…
女友達の彼氏
「ヴィルヘイム様は公爵家の偉い方だから…
よく、聞いときなよ?」
女友達
「まずひとつめ!
彼の身長は185cm、長身で動作が美しくて
踊るのがとても上手だよ!
ふたつめ!
彼はいつも白い仮面に黒い羽飾りがついた
顔の上半分だけを隠す仮面をつけてて…
誰にも劣らぬ貴族服を着てるの!
みっつめ!
銀髪に碧瞳(あおいひとみ)の異人さんで
常に敬語で話してくれるんだって!」
隣にいる女友達の彼氏は何度か頷く…
女友達の彼氏
「仮面舞踏会の会場で見つけたら
英国流の挨拶を忘れずにね。」
英国流の挨拶…
ドレスの両端を軽く持ち上げ
足を軽く交差させて頭を下げる…
女友達の前でやってみた。
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