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仮面の男性
「お嬢さん…足元ではなく
わたしの顔を、この目を見てください…
わたしがしっかりとフォローします。」
わたしは彼の碧瞳(あおいひとみ)を見つめ
確信したこの人が主催者のヴィルヘイム公爵だと…
鄙由
ヒナヨリ
「は、はい…っ」
腰を抱き上げられて彼の足に合わせ
足を踏まないように気遣いながら
ワルツを躍り終える。
仮面の男性
「腰つきは悪くない、僕の好みだ…
あ、ごほん!2曲目はタンゴです…
わたしに身をゆだねれば
あなたに恥をかかせません。」
鄙由
ヒナヨリ
「はい…!」
聞き覚えあるタンゴの曲に合わせて
再び体が密着して、なんだか恥ずかしい…
周囲の招待客はダンスホールの
壁際により、私達を見つめてきてる!
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