いつもの日常

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きついボディブローを食らったような顔をする春一に、 「鈴音と潤が側にいるんだ。少しは自重しろよ」 説教せずにはいられない夏樹だ。 「あんま危ねーことばっかすんな」 すると、 「だからだよ」 春一は言う。 「鈴音と潤の前で格好つけなきゃ、いつ、つけろっていうんだ」 「それで潤に怖がられてたら、意味ねーだろうがよ」 「……」 返す言葉もなくシュンとうなだれる春一。 最近、とみに人見知りが激しくなった潤は、春一を見ると泣くようになってしまった。 仕事仕事で、潤が起きている時間に家に帰れることが少ないせいだろうが、機嫌が悪い寝起き時なんかだと、もうテキメンに泣かれてしまう。 そんな潤を抱いてこちらに近づいて来ようとする鈴音に、春一が身の置き所を探していると、夏樹は春一の足をゴインと蹴っ飛ばした。 「潤は俺が預かっとくから、春は鈴音を慰めてやれ」 「慰める?」 「言ったろ鈴音もパニックを起こしたんだ。鈴音の心臓が鋼で出来てるとでも思ってんのか」 言い置いて、夏樹だけが足早に鈴音たちに近づいていく。
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