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左心房あたりの肉
そして、あくる日。
とある興味から同じマンションに住んで知る杉島さんを部屋に招待しました。
部屋というか七輪を置いたベランダですがね。
時に僕ちゃんはダイナミックな変化を楽しみます。
心のうちから来る衝動には正直なんです。
「どうですか? 杉島さん、お肉のお味の方は?」
「これは?」と言うと杉島さんはゆっくりゆっくり迎え舌で口に入れ人間の心臓の肉をを咀嚼し始めました。
ちょうど左心房あたりの肉かな?
僕ちゃんはその様子を観ては緊張のあまり息も唾もゴクリと飲み込みました。
きっと大きな音をたてたと思われます。
「うっ!」
「どうかしましたか?! 杉島さん!」
「美味い・・・」グッと美味しさを噛み締めて漏れてくるように言葉を発していました。
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