Twins~通じる想い~

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璃子は梶浦が責任感の上で 追いかけてきたのだと思った。 だからこそ迷惑をかけたことに とても胸を痛めて自分を責めていた。 璃子「ごめんなさい・・・・・私、迷惑ばかりかけてしまって・・・・」 その様子を見た梶浦は 璃子が何か勘違いをしているのだと悟り 小さくため息をついた。 梶浦「ねぇ、長谷部さん・・・・」 璃子「??」 璃子の泣く姿に戸惑っているのか 少し遠慮がちにいう梶浦。 梶浦「あの・・・・こんな時に申し訳ないんだけど・・・・ちょっとだけ、俺に時間をくれないかな??」 ??? 璃子は不思議に思ったが 迷惑をかけた手前断るわけにもいかず 小さく「はい」と頷いた。 璃子『きっと・・・・もっとしっかりしろとか、そういう事かな。課長のことガッカリさせちゃったかも。』 梶浦「座ろっか・・・・」 璃子「はい・・・・」 梶浦の困ったような様子に 璃子のココロはどんどん沈んでいった。 2人は近くの公園のベンチに腰を下ろし 璃子は俯き、梶浦は向こう側に見える 動かないブランコを見つめていた。 璃子『息が詰まりそう・・・・・怒るなら一気に怒って―――』 梶浦が優しいために 泣いている部下を怒るのも躊躇しているのだろうと 感じていた璃子。 自分から謝るべきか、 それとも怒られるのを大人しく聞くべきか 迷いに迷っていると・・・・・ 梶浦「あのさ・・・・長谷部さん・・・・」 Σ(゚Д゚)←璃子 急に口を開いた梶浦に驚きつつ 顔を上げると、 梶浦は身体ごと璃子の方を向いて 真剣な瞳で見つめていた。 その視線に璃子の胸がドキッと高鳴った。 真っすぐな視線に男らしさを感じて 怒られるとわかっていても 心臓の音が鳴りやまない。 梶浦「驚かないで、聞いてほしいんだけど・・・・・」 璃子「・・・・はい」 『怒られても泣いちゃダメってことだよね?泣かないようにしなきゃ・・・・・これ以上迷惑はかけられないもん・・・・・』 。
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