Twins~縮まる距離~

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そんなとき、雅人が海外出張で 2週間ほど留守にすることが決まった。 杏子「部長のご指名なんですって」 璃子「そうですか・・・・」 『さみしいな…』 実をいうとあの日以来 ゆっくり過ごす時間を持てずにいた2人。 雅人の仕事の大変さはわかっているつもりの璃子だが 流石にこう続くと不安になってくる。 璃子『避けられてる??』 心配にどうにか話すチャンスを窺っていたのだが 忙しい彼に話しかけるのはとても難しい。 それに社内では付き合っていることを 隠していたため人目も気になるところ。 杏子から出張の話を聞いた数日後。 いつものように会議室の片づけをしていると 雅人が入ってきて璃子の腕を引っ張り 壁に押し付けた。 璃子「雅人さん?」 びっくりした璃子が目を丸くして顔を上げると 雅人がすごく愛おしそうに 彼女を見つめていた。 それは璃子の大好きな雅人で その姿にきゅんと胸が締め付けられた。 ゆっくりと顔が近づき 2人は久しぶりのキスをした。 璃子「んっ・・・・」 久しぶりの雅人の温もりに 璃子は全身で喜びを感じ、 もう離れたくないと願った。 ちゅっという音と共に 名残惜しくも唇が離れると 雅人は璃子のおでこに 自分のおでこをくっ付け囁いた。 どうやら雅人のほうも彼女に触れたくてたまらないようだ。 雅人「今夜、あえないかな?」 璃子「はい」 嬉しそうに明るく返事をする璃子に 雅人もつられて笑い おでこにチュッとキスをした。 璃子『雅人さんのこういうとこ可愛いなぁ♡』 雅人「じゃあ一緒に食事をしよう!!お店予約しておくね🎶」 ニッコリと笑う雅人は 何食わぬ顔で部署に戻っていった。 璃子の方は嬉しさのあまりニヤニヤ顔で戻り 杏子にあっさり見つかりました(笑) 。
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