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璃子は自分の愚かさに涙がとまらなかった。
油断とスキが招いた結果が
こんなにも残酷で悲しい。
璃子『どうしよう・・・』
雅人の事を思うと苦しかった。
助けて欲しいのに 彼には言えない。
一晩中泣いて考えたが
どうすることも出来ない。
ただ、隠すことはできないため
雅人に話さなければいけないということは確かだった。
その時の雅人想うと
璃子は涙を流し続けた。
~
翌日から璃子はバスで会社に通い始めた。
紘人に会わないように
雅人にこれ以上隠し事ができないように。
それから何日も過ぎたが
璃子のココロは暗く沈んだままだった。
眠れないせいか体調を崩したが
会社を休むことはなかった。
少しでも雅人の情報が入ってくるのではと思ったからだ。
杏子「ひどい顔よ。大丈夫?」
雅人がいないせいで元気がないと思い込んでいる杏子には
なんとか気丈に振舞いつつも
心の中では大雨。
心配させないように雅人とはメールのやり取りだけ。
それは表向きで、本当は彼の声を聞くと
泣きついてしまいそうだったから。
璃子「雅人さん・・・・あいたいよぉ・・・・・」
自分の気持ちに決着がつけられず
璃子は迷いの中にいた。
。
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