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それから数日・・・・・。
璃子と雅人は2人きりになることはなかった。
雅人の方も意図的に避けているようで
仕事の会話がなければ
一言も話すこともなく璃子は正直しんどかった。
璃子『雅人さんと話したい。手を繋ぎたい。雅人さん・・・・』
雅人は璃子に考える時間をくれた。
紘人との間で揺れる璃子に
選択肢を与えてくれたのだ。
しかし、璃子には辛い期間でもあって
同じ空間にいることで更にそれを実感してしまう。
会社では雅人ばかりを意識してしまうが
家に帰ればまた紘人のことを考える。
そんな2人の間で璃子は揺れ動き
悩んでは眠れない日々を過ごしていた。
不眠が続き食欲も落ち
どんどんやつれていく。
雅人の方ももちろん彼女のことが気になっていたが
優しさをかけてしまうと璃子がまた迷うのではないかと
懸念してなかなか話しかけられなかった。
璃子の顔色が悪くなっているのに
気付いていたが今は声をかけるべきではないと
唇を噛みながら耐えていた。
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