82人が本棚に入れています
本棚に追加
週末。
いつもより仕事を早く終えたが
雅人と距離を置いている今
大した予定もなくトボトボと駅に向かって歩く璃子。
会社から駅に向かう途中の道で
あの人に気が付いた。
璃子「紘人さん・・・・・」
璃子が声を掛けると
ホッとした顔を見せた。
紘人「璃子・・・・・少し時間くれないか?」
璃子は戸惑った。
けれどこれ以上
このままの状態を保つのは行けないと思い、
紘人と駅前のカフェに入って話を聞くことにした。
そこなら周りに人もいる。
紘人に無理やりキスされたり
抱きしめられたりなんてことは
恐らく無いだろうとここを選んだのだ。
2人ともコーヒーを頼み
しばらくするといい香りと共に
ホットコーヒーが運ばれてきた。
紘人がお砂糖、ミルクを
それぞれカップに入れる様子を
何となく眺めていた璃子。
紘人「めっちゃみられてる(笑)」
Σ( ̄□ ̄|||)
璃子「ごめんなさい。ブラックじゃないんだな~って意外で。」
紘人「ああ、雅人はブラックだもんな。俺は仕事柄甘いのじゃなきゃ無理。」
璃子「お仕事って何されてるんですか??」
紘人「広告やホームページを作成する仕事。」
璃子「へぇ~(゚Д゚;)すごいですね!!」
紘人「凄くないよ、別に・・・・・。雅人の方がよっぽどすごいじゃん。いま課長だっけ??部長昇進もすぐじゃね?」
璃子「そうかも♪」
雅人の話をした途端
嬉しそうに笑う璃子を見て
紘人は寂しそうな顔をしていった。
紘人「な?やっぱアイツの方がいいよ・・・・・。俺、璃子に好きだって言ったけどあれ忘れて?」
。
最初のコメントを投稿しよう!