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紘人の言葉に璃子は驚いた。
紘人なら無理にでも「俺を選べ」と
言うのだろうと思っていたからだ。
璃子「紘人さん、今まで雅人さんの彼女に意地悪してきたって聞きました。。。」
紘人「え?ああ・・・・・」
紘人はバツの悪そうな顔をして
コーヒーを飲んだ。
いくら雅人のためだからと言って
あんな子供じみた悪戯は印象が悪すぎる。
璃子が気に入らないだろうと思ったのだ。
しかし、璃子からの言葉はそうではなかった。
璃子「私のこともそうなんでしょ?雅人さんに似合わないって思ったから・・・・」
その言葉についカッとなってしまった紘人。
自分の気持ちが否定されたようで
悔しかったのだ。
紘人「ちがう!!」
ビクッ
紘人が怒鳴るように否定すると
璃子は驚いてびくついてしまった。
紘人「はあ・・・・・」
その様子を見て溜息をついた紘人は
自分が怒鳴ったことを瞬時に反省。
そして璃子が怖がらないように
とても優しい口調で話し始めた。
紘人「兄貴たちを邪魔してきたのは認めるよ・・・・。でも、璃子にはそのつもりで近づいたんじゃない!!そもそも、アイツより俺の方が先に出会ってるんだ!!!」
璃子「・・・・・・」
紘人「璃子、覚えてる?2年前、俺たち話したことがあるんだ・・・・。」
璃子「え?」
紘人「やっぱ覚えてないよな・・・・・」
。
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