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『一緒にいたいのは誰??』
そんな問いを何度も自分に投げかけては
答えを出せないまま
ただ、ただ、時間だけが過ぎていく。
雅人に対する気持ちは
先に付き合っただけの情なのか。
紘人に対する気持ちは
ただの戸惑いなのか・・・・。
雅人は紘人を
紘人は雅人を選べという。
2人がお互いに大事な存在だとわかっているからこそ
どちらかを選ぶことが出来ない。
どちらも大事にしたい。
頭を抱えている璃子は仕事でもミスばかりが増え
それを見かねた杏子が
仕事帰りに飲みに連れ出してくれた。
~
杏子「そんなことになってたのね・・・・・」
璃子「はい・・・・」
杏子「で?璃子はどうしたいの??」
璃子「それが・・・・何度も自分に問いかけても答えを出すことが出来なくて・・・・。」
杏子は煙草の煙を吐きながら溜息をついた。
杏子「どっちも傷つけるのが怖い??」
杏子の問いにコクンと頷く璃子に
彼女は憤慨した。
杏子「ちがうでしょ??アンタは自分が傷つくのが怖いだけ!!心配しているのは2人のことじゃなくて、自分のことでしょ??」
Σ(・ω・;|||
璃子「そうなの・・・・かな?」
杏子「課長とこれまで過ごした時間を捨てる覚悟、あるの??」
ズキッ
璃子『雅人さんと離れる??あんなにドキドキして楽しかった時間を忘れる??』
杏子「課長の弟ならそりゃイケメンでしょうけど、浮気させた男は自分も浮気するわよ??」
(@ ̄□ ̄@;)!!
姉さんさすがです(笑) 名言出ました。
決して紘人がそうとは言い切れないが
彼を信頼するにはまだまだ時間が足りない。
だけど、雅人は・・・・・。
・・・・・・。
その瞬間、ハッキリと分かった。
自分に必要なのが誰なのか。
一緒にいてほしい人。
傍に寄り添いたい人。
璃子「杏子さん、ありがとう!私、なんかわかってきた気がします!!」
甘えた猫のように杏子に抱き着くと
彼女はよしよしヾ(・ω・`)と
頭を撫でてくれた。
杏子「それが正しいかどうかなんて誰にも分らないんだから、貴方は思うままに進めばいいのよ。それがもし間違いでも、必ず璃子の成長につながるものだから。」
璃子「はい♡杏子さん、好き♡」
杏子「可愛いわね♡もし泣くようなことがあっても私がいるわ♡」
璃子「お姉さま♡」
杏子の助言でかなり気持ちが軽くなった璃子なのでした。
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