Twins~隠し事~

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杏子に励まされ 少し光がさしたような気になった璃子。 自分の気持ちがみえてきたことで どうすればいいのか 道が開けてきたように思えた。 しかしまだ2人を傷つけてしまうことが 怖いことには変わりない。 雅人「長谷部さん」 璃子「え?」 仕事中に雅人に急に呼ばれてドキッとした。 あのあと、雅人から声を掛けられることは ほとんどなかったからだ。 雅人「悪いんだけど、会議室にお茶を頼めるかな?」 璃子「あ、はい・・・・」 璃子『仕事の用か・・・・』 それ以上の会話はなく 璃子はとてもがっかりした。 そしてその夜・・・・・。 部屋に入っても何度もリピートされる 雅人の声。 『長谷部さん』 『璃子ちゃん』 璃子「雅人さん・・・・・会いたい・・・・・あいたいよ・・・・」 璃子は雅人にいまだ恋焦がれていた。 そして紘人への気持ちも 少し似ているように感じていた。 紘人と付き合っていたら・・・・。 そう考えたこともあった。 璃子「それでも・・・・私は・・・・・」 璃子の気持ちはここでやっと固まった。 雅人への気持ちが確かなものと分かった今 居ても立っても居られない。 そして、正直な気持ちを伝えたくて 2人と話し合いをすることにした。 璃子『いつまでもこのままじゃいられないよね!!』 気合を入れては不安になる璃子は 2人が仲たがいしないことだけを ひたすら祈っていた。 。
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