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Twins~そばにいたいのは~
ピンポーン
璃子「はい・・・・・どうぞ。」
扉を開くとすぐ雅人の姿が見えて
その後ろに紘人が立っていた。
こうしてみると本当にそっくりな双子。
しかし何度かあっているうちに
璃子はもう見分けが つくようになっていた。
璃子「いま、お茶だしますね・・・・・」
雅人「手伝うよ。」
璃子「ありがとうございます」
2人のやり取りをブスッとした顔で眺める紘人。
恥ずかしそうな璃子の姿が
彼は気に入らないようだ。
紘人「お茶なんかいいから座れよ」
雅人「はぁ~(-_-;)なに怒ってんの。少しくらい待ってろよ。」
紘人「俺は今すぐにでも璃子の気持ちが聞きたいんだよ!!」
怒鳴るような紘人の声に
璃子が驚いてしどろもどろ。
紘人はこのモヤモヤとした状態を
早く終わらせてしまいたかった。
璃子「あ・・・・えっと・・・・・」
雅人「気にしないでいいよ。」
そう言ってお茶の準備をする雅人に
璃子の方が戸惑ってしまう。
テーブルの横に座る紘人をみると
明らかに機嫌が悪くなってしまっていた。
璃子「あの・・・・雅人さん。」
雅人「ん?なに?」
璃子「やっぱり話を先にしても・・・・いいですか??」
雅人「ヒロに気を使ってる?」
璃子「いいえ。ちゃんと話すべきだと思って。」
雅人「・・・・わかった。」
そういうと璃子と一緒にテーブルの方へ歩き
2人でゆっくりと座った。
今にも呼吸が止まりそうな
この状況で 璃子はうまく話せるように
深呼吸をして構えた 。
。
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