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誰もがイケメンと呼ぶであろう
この双子に璃子は見つめられて
妙な汗をかいてしまう。
璃子『何から話せばいいのやら・・・・』
なかなか切り出せない璃子に
雅人が助け船をだす。
雅人「璃子ちゃん、璃子ちゃんの気持ちを正直に言っていいんだよ?」
璃子「えっと・・・・」
紘人「どっちもナシはダメだからな」
Σ( ̄□ ̄|||)
紘人はなぜか璃子に厳しい(笑)
璃子「やっぱりそうですよね・・・・あはは( ̄▽ ̄;)」
一瞬その作戦で行こうかとも思ったが
紘人に先に制されてしまって
璃子は自分の気持ちをうまく話せるように
深呼吸をして正座して話し始めた。
璃子「私、雅人さんが双子だって知る前に、紘人さんに痴漢から助けてもらってて・・・・・てっきりその人が課長なんだとずっとカン違いしてました。」
雅人「そうだったの?」
この話は初めてするので
雅人は少し驚いていた。
まさか自分が出会う前に
紘人が出会っていたなんてと。
紘人「こいつ、痴漢にあってて助けてやったんだけど・・・・逆に迷惑そうにされた(笑)」
璃子「あれは、紘人さんが騒ぐから・・・・・」
紘人「でも俺はコイツに嫌な思いさせただけだった・・・・悪かったな。」
璃子「いえ・・・・・私もなんで・・・・・」
雅人は素直に謝る紘人を見て更に驚いた。
その様子はいつもの紘人とではなく
心を許している相手で
優しさを与えたい人にするもの。
好きな相手に・・・・・。
雅人「はは・・・・まさかここまでとは・・・・」
雅人は紘人の本気に気付かされてしまった。
ほんの少し前まで紘人は欲しいものが手に入らず
駄々をこねている子供とどこか同じだと思っていたから。
璃子「雅人さん??」
雅人「璃子・・・・俺、璃子の事が凄く好きだよ。」
璃子「はい(//・_・//)カァ~ッ…」
雅人「可愛くて、素直で、率直で・・・・・璃子が笑ってるだけで嬉しいと感じていたのに・・・・。今は困らせて泣かせてばかりだな・・・・・。」
雅人は璃子の頬をそっとなぞる雅人は
切なそうでけれど何かを決意したような
そんな顔をしていた。
璃子「え?」
雅人「俺は身を引くよ。」
紘人「は?」
雅人「これ以上璃子をこんな風に困らせたり、泣かせたりするのはヤだし・・・・なにより・・・・」
紘人が自分から好きになるなんて
初めてだと思った雅人は弟のためを思い
自分は身を引くことを決めた。
しかし、そんなことを
紘人が許すはずもなかった。
紘人「てめぇ、何言ってんだよ!!!」
紘人は立上り雅人に拳を浴びせた。
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