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広川は安田と岩井の後ろを歩いていた。
「何処まで行くんだよ…」
息を切らしながら二人に訊いた。
「黙って着いて来いよ…」
安田はそう言うと振り返って微笑んだ。
「お前同級生だろ、これくらいの坂でそんなに息切らしててどうするんだよ…」
「そうだぞ…。高級車ばっか乗ってると体力落ちるぞ…」
二人は顔を見合わせて笑った。
「待ってくれよ…」
その後ろで広川の情けない声が聞こえた。
「ほら、頑張れビジネスマン…」
岩井はそう言って笑った。
「あのコンビニまで行くぞ…」
坂の上に光るコンビニを指差して広川に言った。
「ほら、どうした…。俺たちのとっておきの場所に連れてってやるから…」
安田も広川に言う。
「コンビニがとっておきかよ…」
額から汗を流しながら広川は呟いた。
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