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「いえ…。街を眺めに来ただけです」
進藤は女たちに微笑みながら答えた。
「私たちと同じですね…」
女はニコッと笑うとそう言った。
そして三人は気配を感じて振り返る。
すると三人の若い男がコンビニの袋を抱えて屋上へとやって来た。
「先客いるじゃん…」
一人の男がそう言って頭を下げた。
高そうなスーツを着た汗だくの男がフラフラとコンクリートの床に座り込んだ。
「もう歩けねぇよ…」
進藤たちは顔を見合わせて笑った。
「今日は客が多いな…」
進藤がそう言うと、女は頷いて、酒を一口飲み、
「そうですねぇ…」
と言った。
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