弐拾七時頃の空に。

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武村は佐々木興業の事務所の前に立った。 表に立つ若いヤクザたちは武村に頭を下げた。 「須藤はまだいるか…」 武村は若いヤクザに訊いた。 「はい、先程帰って来られましたので…」 そう言って頭を下げた。 武村は若いヤクザの肩を叩くと事務所の中へと入って行った。 事務所に入るとそこに居る全員が立ち上がり武村に頭を下げた。 そして須藤のいる部屋の前に立つとドアをノックした。 「誰だ…」 中から須藤の声が聞こえる。 「武村だ…。入るぞ…」 そう言うとドアを開けた。
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