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「よしっ、まあ、せっかく描いたんだから、やるかっ」
と七月は床に描かれた白い魔法陣に向き直る。
槻田が聞いていたら、
「せっかく描いたんだからで呪うな……」
と言うところだろうが。
「さ、やるなら、早くやるわよ、三馬鹿トリオ」
と七月が言うと、
「二人しか居ねえだろっ!?」
と三橋が叫んでくる。
「三橋、三村。
二人とも『三』付いてるじゃない」
と七月は腰に手をやり言ったが、三橋は、
「それにしても、トリオじゃねえだろうがっ!?」
と細かいところに突っ込んで来る。
基本、人の話を聞かない七月は、
「で? どうすんの? 悪魔呼び出して。
先生、呪い殺すの?」
と今のツッコミは華麗にスルーして、そう訊いてみた。
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