えっ? 魔法陣……?

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    あれから15分。  まだ三橋は魔方陣の横に立って、黒魔術の本を熟読していた。 「ねえ~、適当でいいんじゃない?」 と生贄、七月はまちくたびれて言う。  すると、本から顔を上げ、三橋は語り出した。 「うちの親戚、神社なんだが。  形式を(たが)えるとロクなことにならないといつも言っている。  お前知らないのか。  口をきいてはいけない神事の途中で、一言でも発したら、ほんとうに死ぬんだぞ」  「そういうのって、うっかりしゃべっちゃったショックで心臓麻痺になったりってことなんじゃないの?」 「うるさい、黙れ。  そこへ立て」 と読み終わったらしい三橋は本を閉じると、魔法陣の中央を指差し、言ってくる。
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