呪いの木

2/55
569人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
   翌朝、朝練の生徒たちが、何か生臭い匂いがすると言って、騒ぎになった。  土に埋められ、手だけが出た状態だったようだ。  少し離れた場所からそれを見ていた三橋の許に、七月がやってきた。 「誰が殺されたの?」  警察にガードされて見れないそこを目を細めて七月は見ている。 「さあ。  まさか、パンダの呪いじゃないだろうな」 「そんなこと願ってないじゃない」 と言いながら、野次馬に向かい、首を巡らす七月は、恐らく、槻田を探しているのだと三橋は思った。
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!