七月の日常 ~始業式~

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 ――でもさ、時子、と七月は思う。  男らしい男は振り方も男らしいのよ。 『お前の相手をしている暇がなくなった』 とバッサリだった。  暇な大学生だろうが、貴様は~っ! と思ったが、そのあまりにもあっさりとした口調に、何も反論できず、 『あ……そう』 と言っただけだった。  ……こういうの、もてあそばれて捨てられたって言うのかしらね、と思いながら、チラと前方に居る槻田を見てみたが。  槻田は素知らぬ顔をして、別の生徒と話していた。  だが、付き合っている間、彼は誠実だった。  だから、唐突な別れには、なにか理由があったのかもしれない、と思ってみたり。  いや、やっぱり、ただ私に飽きただけなのかもしれない、と落ち込んでみたり。
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