金の体

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 「ありがとう」  金の像はにっこりと笑ってお礼を言う。  ……。  「像がしゃべったぁああぁ!」  今度はしっかり声を出してしまった。  こいつはどうやってしゃべってるんだ? ていうかなんで俺の像がここに? そもそもどうして俺はここにいるんだ?  頭の中にぶわっと疑問符が湧き出る。  目の前の像は、困惑する俺を見ながら楽しそうに話しかけてくる。  「あっははは。何をそんなに驚いているんだい? 君だって像なのにしゃべってるじゃないか」
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