王子の魂と2つの器

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 「状況はなんとなくわかった。ハリーだった頃の記憶も残ってるし、像を作ってくれと言ったのも俺だからな。  だが1つ、聞きたいことがある」  「なんだい?」  「なんでお前はそこまで知っているんだ?」  どうしても納得いかない疑問を投げかけてみる。  俺とこいつが同じ魂だというなら、なぜ知識の差が出るんだ?  「あぁ、それはね……」  「私がお話させていただきました」  優しいハリーの足元から、1匹のツバメがすっと出てきた。しかもしゃべりながら。  感覚が麻痺してるせいか、鳥が話しても動揺しなくなっていた。
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