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それから、
それからも優しいハリーは、困っている人々へ体の金箔や宝石を届け続けた。
日に日に光を失う体とは対照的に、表情は明るさを増しているように見えた。
そしてとうとう、優しいハリーはみすぼらしい銅像になってしまった。
やがて人々は、2つの王子像の違いに気づいた。同じ時期に同じ材料で作られたはずなのになぜこうも違うんだろ? 2つの王子像の話は、たちまち噂になって広まった。
噂を聞きつけた老執事のオリヴァーは、これ以上の劣化を防ぐために厳しいハリーの像を博物館で保管することにした。
一方でみすぼらしくなった優しいハリーの像は、"広場にはふさわしくないけどなんだか愛嬌があっていい"という国民の意見によって、公園の遊具として再利用された。
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