暴かれた夜

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 再びベッドに横たわらされ、両手を片手で簡単に纏めて捕らえられた。マリィの自由なもう片方の手が、深いキスに溺れて肉欲を求めて硬くなり始めた俺の乳頭や竿を愛撫し始める。  ああ駄目だ、と思う。俺の身体はさっき無理矢理拓かれた中の疼きを忘れられずに、マゾヒストも嘲笑うほど蹂躙して欲しいと期待に満ち満ちて打ち震えていた。 「畜生、殺してやる……殺してやる……」  だらしなく涎を垂らしている口は一丁前に憎しみを語るのに、同じく半開きのまま白い液体を垂らしている下の口は甘く誘うようにひくついていた。  俺の脚を掴んで開かせて、両腿の間に身体を割り入れる。と同時に、屹立した彼の固く太い肉棒が俺の後ろの孔に突き立てられた。 「っ、あ……!」  傷口を抉られるような痛みに身体が仰け反る。形容しがたい異物感を覚えながら、しかし本人の意思とは無関係に、その行為を歓迎して彼に悦びを与えようとマリィのそれを締め付ける肉体。身体と心が乖離していくのが恐ろしかった。 「ちくしょ、うっ……あっ、あ……」  ただ貪りたいだけのような、こちらの感情を無視した彼の止まることのない律動に、身体は滾り、更なる愛撫を欲している。それだけでなく、まともだった上の口は罵言の代わりに甘い喘ぎを吐き出し始めて、俺のいうことを聞くのは最早脳味噌だけになってしまった。 「ん、ぅ……あ、んっ……」  彼が荒っぽく俺の茎を扱き始めると、喘ぎは我慢することも不可能なほど一層激しくなり、絶頂に向かって高まり始める。 「うっ……あっ、あぁっ……!」  俺は声を張り上げびくびくと身体を細かく震わせながら、先端から白濁の液を自らの身体の上に撒き散らした。 「ひ、ぅっ……や、めっ……あっ……!」  無様に力無く快楽に身を浸していた俺の腰を掴んで、マリィは更に奥に杭を突き立てた。びくびくと痙攣しながら、淫らな声が漏れる。  俺を欲望を吐き出すための玩具のようにマリィは乱暴に扱い、奥の奥まで何度も挿入を繰り返した。そして俺の身体を隅々まで犯し尽くしてから、彼自らも絶頂に達した。身体の中に生温かい飛沫が放たれるのを感じる。
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