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モンスターは口から、小さな小さな炎を吐き、木を燃やした。
メラメラと燃え上がる火の矢先、敵がこちらを見つめる。
だが、松明を掲げると逃げ出してしまった。
普通の獣と同じように、燃え上がる火には弱いようだ。
だが、これが他のモンスターに聞くかどうか。
安心して一夜を過ごせるだろうか。
不安との戦いの最中、瞼が重くなってくる。
寝たら...モンスターに襲われるか...も...
視界が真っ暗になった。
アレン・フェリクスは眠りに落ちた...
―――ダークマターの地―――
「ギャオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
怒号のような雄叫びを上げ、2mも3mもある巨翼を大きく広げる。
フレアドラゴンは、ダークマターの地を旅立ち、最北端の国「イシュメル」
へと向かって行った...。
日差しの強い朝を迎え、アレンは瞼を開く。
目の前には、赤色の皮膚と愛らしい瞳が映っていた。
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