第三章「氷河のように冷たく」

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キリ「・・・ボーっとすんじゃねぇ。新人。いくら下級の魔物といえどお前等なんぞゴブリンの数の暴力じゃあどうしようもない」 アレン「あっ・・・うん」 今は何故か、キリのこんな素っ気ない態度が嬉しいような、救われるような感じがしてならなかった。 ドランを竜族の一種と考えるようになってしまったのは、キリのせいなのに。 「任務だ」 その一言で、我に還ったかのようにゴブリンをただひたすらに倒す。 ドランにも疲れが見えてくる頃なのに、キリ達は当然かのように倒し進む。 ・・・いずれ、俺達はとんでもない決断を迫られるかもしれない。 ・・・その頃までだ。
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