第三章「氷河のように冷たく」

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氷河のように冷たく、身を包む暖かさ。 キリはフシギな人だ。 キリ「・・・ゴツイのが居るぜ」 キリとアレンの目と鼻の先に、紫色で巨大な鉈を持ったゴブリンが居た。 キリ「こいつが今回の獲物(ターゲット)か、迅速に殺るぞ」 アレン「ドラン、薬草・・・」 ドランは薬草を拒む。何かプライドのようなものがあるのだろうか。 キリ「フォックスナイト!」 レイピアをもった紳士な狐剣士が鋭い剣捌きを魅せた。 キリ「装填!」 キリが叫ぶと、フォックスナイトと呼ばれたモンスターは、レイピアを二つ持った。 アレン「!」 キリ「二等流覇斬(クロスブレイク)!!」 フォックスナイトは電光石火の如く、ゴツイゴブリンの脇腹を二つのレイピアで切り裂いた。
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