運命の日

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運命の日

次の日、橘さんと一緒に、新幹線で京都へ向かう。 車内で不安なわたしを安心させようと、橘さんはわたしの手を握ってくれた。 京都駅に着き、タクシーで、実家がある東九条へ向かう。 実家に着き、玄関のドアを開けて、中に入る。 そして、母が父が出てくるのを、橘さんと、待った。 まさかの父が出てきた。 わたしの隣にいる橘さんを見て、父は、目を丸くしていた。 「クリエーティブ・ドリームの橘 創志が、なんで、結理と一緒に??」 「突然押しかけてすみません。結理さんと結婚させて下さい。 結理さんから聞きました。28歳になったら、実家に戻り、御両親が決められた会社の後継者と結婚しないといけないと言ってました。 あの、全力で御社の為に尽くしますので、わたしを後継者にして頂けませんか?」 橘さんが、わたしの父に頭を下げた。 「お父さん、お願い、わたしも、橘さんと一緒にいたいの」 わたしも、父に頭を下げた。 「ここで話すのもあれだから、入りなさい」 父に言われ、リビングに通された。
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