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脱衣場に来た巴恵は、ゴミ箱の前で固まった。何故ならゴミ箱の中にあるのは使用済みコンドームとアダルトグッズの空き箱だからである。もっと正確に言えば、アナルプラグ……。
「カグっちゃん……!? 俺はどうすれば……」
巴恵は汗を流す程度に湯浴みをすると、複雑な気持ちでカグツチの元へ戻る。
既に布団が敷いてあり、その上に座っているカグツチが振り返る。ゴミ箱の中を見てしまったからか、妙に色っぽく見える。
「巴恵ちゃん、そんなところにいないでこっち来たら?」
カグツチは挑発めいた笑みを浮かべ、手招きする。
「カグっちゃん、悪いけど俺帰るわ……」
巴恵はカグツチに背を向ける。
「それで帰れるの?」
「え? うわっ!?」
振り返るとほぼ同時にカグツチに腕を引かれ、巴恵は布団の上に倒れた。
「ココ、こんなにしてるクセに……」
巴恵のズボンの中で主張するソレを、カグツチは指先でそっとなで上げる。
「カグっちゃん……」
巴恵は息も絶え絶えに、彼の名を呼ぶ。
「今日は巴恵ちゃんのために、ちょっと頑張ってみたんだよね。……よいしょ、っと……」
カグツチは短パンを脱いで巴恵の上を跨ぐように膝立ちすると、後ろに手を回した。
「んんっ……は、あぁっ……ひあぁっ!」
カグツチは淫らに腰を振りながら、何かを引き出した。
「巴恵ちゃんのために、解したんだよ?」
カグツチは自分から抜き取ったプラグを見せつける。大小の玉がランダムに連なっているソレは、ヌラヌラとテカっている。
「なんでそんなもん……」
「いやいや、ここまで来たら分かれよ。巴恵ちゃんとスるために決まってんじゃん。大丈夫、今朝念入りに掃除しといたから……」
カグツチは巴恵のズボンをずり下ろす。
(止めなきゃ……)
頭の中ではそう思う巴恵だが、心はこのままひとつになることを望み、身体が動かない。
「はぁ、巴恵ちゃんの、すっごい……」
怒張した巴恵のそれは、缶コーヒー並に太い。
「ローション使うけど、入るかな……?」
カグツチは脱ぎ捨てた短パンのポケットから小さなボトルを取ると、巴恵のソレに塗りたくる。ローション特有の冷たさに、巴恵は身体を跳ね上がらせる。
「ひっ……! 冷たい……」
「すぐにあっつい俺のナカに入れるから、我慢して……」
カグツチは自分の手にもローションを垂らすと、巴恵の肉棒をしごき出した。
「待、って……カグっちゃん、これ……はぁ、んぁっ……やばっ……」
「なに手コキだけでイきそうになってんの? これからだよ……」
カグツチは巴恵の肉棒を、自分の菊門に宛てがう。クチュリと水音がし、ふたりを煽る。
「ふ、んんっ! ひっ、ああぁっ!!」
カグツチは腰を下ろしながら、嬌声を上げる。
(カグっちゃん……俺の上であんなになって……)
理性の糸が切れた巴恵はカグツチの腰を掴むと、力任せに密着させた。
「あああああぁっ!?」
いきなり極太の肉棒を押し込まれ、カグツチは仰け反りながら目を白黒させる。
「ひっ、お、おっきぃ……んあぁっ!?」
巴恵はカグツチの腰を上下に動かし、自分自身も彼の身体を貫くように突き上げる。
「あぅ、ひぃ……!ま、待って巴恵ちゃ、あぁっ!」
あまりにも激しすぎて耐えきれず、カグツチはいやいやと首を振る。
「カグっちゃんから誘ったくせに」
「ああぁっ!?」
巴恵は起き上がり、カグツチを押し倒す。貪るようなキスをしながら、奥へ奥へと侵入する。
「んぅ!? ふ、んんぶっ! ふ、んはぁっ!」
凶器と言っても過言ではない巴恵を受け入れながらのディープキスは、処女の彼には刺激が強すぎる。
「ひゃうぅっ!? りゃめっ……あぁっ!!」
前立腺を力強く擦り上げられ、カグツチの身体は痙攣し始めた。
「カグっちゃん……カグっちゃんカグっちゃん!! くぅっ……!」
巴恵は彼の名を連呼しながら、欲を吐き出した。
「あああぁっ!! あ、つぅ……!」
巴恵の熱を受け入れながら、カグツチの身体は弓なりにしなる。
「はぁ……っ!」
「んんぅっ!」
巴恵が肉棒を引き抜くと、どろりと白い欲がカグツチの菊門から溢れ出た。
「はい、水」
「ども……」
しばらくすると、巴恵はカグツチに水を手渡した。カグツチは水を飲むと、身体を起こした。
「巴恵ちゃん、俺処女だったんだけど……」
「えぇっ!? あんなのあったから、もう経験済みかと…」
脱衣場のゴミ箱を思い出しながら、巴恵は目を見開く。
「あんなのって、脱衣場の? あれは巴恵ちゃんを煽るためのだよ……」
カグツチは頬を染めてもじもじしながら言う。
「へ?」
予想外の答えに、巴恵は素っ頓狂な声を出す。
「こうすれば、少しは俺に触れてくれるかなって……」
耳まで赤くしながら言うカグツチに、愛しさが込み上げ、たまらずに抱きしめた。
「カグっちゃん!」
「うおっ!?」
予想だにしなかった抱擁に、カグツチは巴恵と共に布団に倒れる。
「カグっちゃん、俺のこと好きなんだ?」
「そりゃ、まぁ……」
「俺も好きだよ……」
巴恵は触れるだけのキスを落とした。
「んっ……。巴恵ちゃん……」
カグツチは潤んだ瞳で彼を見上げる。
「ところでこのピアスは? 友達と付けてなかった?」
巴恵はカグツチの左耳についているピアスに触れながら聞く。
「あぁ、これ? 恋人いない同盟でお揃いにしてただけ。けど、もういらないね」
カグツチはピアスを外すと、巴恵を抱き寄せてキスをした。
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