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「…好子さんが、今日、私を呼びだした理由は、直一さんのことですか?…」
私は単刀直入に言った。
私のストレートな物言いに、好子がたじろぐというか、動揺するのが、見えた。
「…それもあります…」
好子が慎重に口を開いた。
「…それもある?…」
「…ええ…高見さんが、兄と結婚すれば、高見さんは、社長夫人になるかもしれないでしょ? だとすれば、高見さんは、直一さんに肩入れすることは、止めた方が賢明じゃないの?…」
好子が言う。
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