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目が覚めるとカーテンが揺れていた。どうやら窓を閉め忘れてしまったらしい。ここ数日寝付けなくて星空を見ていたせいだ。眠ったのは確か明け方、午前三時ごろだったと思う。
窓が、開いている――
僕ははっとした、スマホを開いて日付を確認した。
5月25日――
僕は蛍さんが時間を戻してくれたのだと気が付いた。これは、一度きりのチャンスだ。
僕は今夜、彼女を絶対に一人にはしない――
僕はこぶしを強く握りしめた。これからやってくる残酷な運命を変えるために、僕は三度目の今日を迎える。
終
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