毎日15分間、君とあの場所で

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あの受付の人、ソラさんって人。 あの人とリュウくんは、ただの友達とかじゃないってみているだけでわかった。 だから、ふたりの雰囲気を見た瞬間、その場に留まるなんてできなくて、走り出していた。 「ちょっと!」 走り出してすぐ、ぐいっと後ろに引っ張られる。 「は、離して下さい.......」 あたしは、この人のことなんか知らない。 あたしじゃない女の人と一緒にいるこの人なんか知らない。 「なんで、離さなきゃならないの?俺は聞きたいことがあるんだけど」 そのまま手を引っ張られて、彼の方を向かされて、雨の当たらない軒下に連れていかれる。 「はるちゃん」 いつもと同じように呼ばれて、とくんと胸が高鳴る。 「.......呼ばないで、呼ばないでよ」 他の人がいるくせに、あたしのことそんな優しい目をして見ないでよ。 「なんで?俺ははるちゃんに会えて嬉しいよ。やっと普通に会えた」 「.......っ、彼女に悪いから、やめようよ」 こんなの、彼女が気にするに決まっている。
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