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「なんで.......だろうね。俺にもわかんない」
苦笑いをするリュウくん。
「はるちゃんのこと救えたらきっと、俺がここに来る意味はなくなるのかな」
「.......え?」
3ヶ月ここに通っていて、そんなこと初めて言われた気がする。
「はるちゃんに俺は救われてんだと思う」
「リュウくんのこと、救えるようなこと何も言えてないよ?あたし」
リュウくんはリュウくんで仕事がうまくいかなくて悩んでいた。
「はるちゃんとこうして話してるだけで、俺は救われるし、俺だけが悩んでんじゃないって思えてるんだよ」
「それは、あたしも一緒だよ」
学校で誰とも話せない分、リュウくんとこうして話しては毎日のように救われている。
「そろそろ、本当の友達作りなよ」
「.......え?」
あたしは、こうしてリュウくんと話せるなら、友達なんかいらないって思ってた。
「はるちゃんは、損してるよ。俺とこうして話すようにクラスのことはなせば、みんなはるちゃんのこと好きになるよ」
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