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「.......はる?」
しゅーちゃんが不思議そうにあたしをみる。
「これ.......ルル.......?」
「え!?はるちゃん、うちの猫が知ってるの!?」
杏ちゃんの目が大きく見開かれる。
「うちの、猫?」
「うん!ルルはウチで飼ってる猫だよ!」
「.......え?」
あたしはさっきまでいた駄菓子屋の後ろに走っていく。
けど、そこには、もうルルはいない。
「はるちゃん?どうしたの?」
心配そうな顔をして、あたしの後をついてくる杏ちゃん。
「ううん、なんでもない.......ルルってこの辺散歩したりする?」
「え?まさかぁ。だって、あたしの家、ここから5駅もあるんだよ?」
猫の足でここまで来られるわけが無い。
だったら、あたしが今まであっていたルルはどこの猫なんだろう。
似ているだけ?
にしては、名前も一緒だなんてただの偶然には思えない。
「ルルに会いたいなら、ここに行ったら会えるよー。今日はお休みだけどね」
個展のチケットをさす杏ちゃん。
「ありがとう、明日行ってみるよ」
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