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1.7月2日 相野たける|僕は誰?
僕のクラスに、ひときわ存在感を放つ女子がいた。
とはいっても、騒がしいわけでもとびきり美人というわけでもない。どちらかというと大人しく、友達の話を静かに微笑みながら聞いているタイプだ。体育の授業でいい成績を残すわけでも芸術面に長けているわけでもない。あらゆる面で平均的な女の子だった。
だけど、同じクラスの女子たちとは異質の雰囲気を醸し出していた。授業中にふと窓の外を眺める横顔が、物憂げでどこか儚くもある。
そして、腹の奥に潜んでいる欲情を掻き立てられる時があった。
僕は、それが何なのか知るために彼女に声をかける。
彼女は僕の呼びかけに、笑顔を返した。
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