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 彼女にするなら宮町みたいに難しくないヤツがいいらしい。  彼女かぁ。  いたらいいなとは思うけど、俺は俺より小さくて可愛い系の女の子がいい。  そうじゃないと、たぶん釣り合わない。  でもきっとそういう女の子ってそれこそ難しいんだろう、想像だけど。  即売会場を出て最寄駅に徒歩で向かう。  昼メシどうするか聞いたら、宮町はコンビニでパンでも買うかと言ってくる。  男女で出かけてんのに気取らなさすぎじゃね?  コンビニでパンなんていつでも食えるから、駅前でファーストフード店に入った。  セットメニューを買って席に着く。  ワインレッドのパーカー着てボーイッシュな宮町は、やっぱり彼女って感じがしない。  あのさ、この調子でこいつとつるんでたら、既成事実で俺ら付き合ってることにならないか?  森下くんは真面目に言ってたのかふざけてたのかわかんないけど、最後まで宮町をおれの彼女扱いしてきた。 「おまえ本気で俺の彼女になる気なの?」  たずねると、セットメニューを前に機嫌良さそうだった宮町は、急にテンションを下げた。 「彼女になりたいのでは、ないですね」  ……はい?  俺に彼氏になれとかデートしろとか言っといて、彼女になりたいわけじゃないだと?
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